「内見時のチェックポイントがわからない」を解決!
「内見の際に何をチェックすれば良いのかわからない」というご意見をよく頂きます。
引っ越しを何度か重ねていくと実際に住んで良かったことや不便に感じたことがチェックポイントになることがありますが、何らかの指標がないと内見の際にどこを見ればよいのか迷ってしまうかもしれません。
私自身、これまでに15回程の引っ越しを経験してきた中で、何らかの指標も持たないでお部屋を探していた頃は住んでみて後悔することが多々ありました。
そこで、内見の際のチェックポイントをまとめてみました。
場所ごと見てみましょう。
1.内見の各チェックポイント
玄関
靴や傘など玄関まわりに収納したいモノに対して収納スペースは適切でしょうか?
女性に限らず男性もTPOや季節に合わせて沢山の靴をお持ちの方も多いと思います。
またお子様がいらっしゃる場合は、お外遊びの道具やベビーカーなど大型の荷物も多くなりがちです。
玄関がごった返さないためにも適切な収納スペースがあるかはチェックしたいポイントです。
ベビーカーを畳まないで収納できるシューズインクローゼット(土間収納)は重宝します。
リビング
家具の配置は問題なくできそうでしょうか?
ダイニングセット、テレビ、ソファの配置をイメージしてみましょう。
”どこにテレビを置けばいいの?”と思えるような間取りのお部屋もありますので要チェックです。
住みごこちに大きく関わってきます。
キッチン
キッチンには冷蔵庫はもちろんオーブンレンジや炊飯器などの調理家電や食器棚を置くためのスペースはあるでしょうか?家事動線は良いでしょうか?
お子様がいらっしゃるご家庭では対面キッチンのような、キッチンからリビングの様子を伺うことのできる配置のキッチンがおすすめです。
キッチンに立って生活をイメージしてみましょう。
収納
持ち物に対して収納スペースは適切でしょうか?
収納が極端に少ないお部屋もあります。
そのようなお部屋は一見すると広く魅力的に映りますが、タンスなどの家具に面積がとられてしまい、狭い空間での生活を余儀なくされる可能性があります。
間取り・広さ
間取りは何となく2LDKや3LDKではないでしょうか?
賃貸は気軽に引っ越しできることが魅力の一つです。
5年後に必要になる子供部屋は今は必要ではないかもしれません。
品川区湾岸エリアのタワーマンション(平米単価4,000円)を例にとって、使わないお部屋にどのくらいの見えない家賃がかかっているのか計算してみました。
4,000円/㎡×9㎡×12ヶ月×5年間=216万円
※6帖=約9㎡としています。
実に216万円もの無駄な家賃を払っていることになります。
同様に、荷物の保管庫になっているお部屋も本当に必要か見直してみるのも良いかもしれません。
ペット・楽器
現在ワンちゃん猫ちゃんがいる場合はもちろん、近々ペットを飼われる場合は、ペット可かどうかは要チェックです。
バルコニー
洗濯物を外に干されたい方は要チェックです。
規約により外に洗濯物を干すことが禁止されているマンションもありますので確認してみましょう。
日当たり
日当たりはどうでしょうか?
日当たりの良いお部屋は気持ちが良いものです。
南向きでも高い建物に遮られて日が入らないお部屋もありますので確認してみましょう
音
耳を澄まして音を確認してみましょう。
近くに大通りや線路がある場合は、生活や睡眠に支障をきたす可能性もありますので要チェックです。
隣家の生活音が気になる場合もあります。
特に建物構造が「ALC」「木造」となっている場合は隣家の生活音が気になる可能性が高まります。
携帯電話の電波
携帯電話の電波状態はいかがでしょうか?
最近は固定電話を引かず、携帯電話のみというご家庭も多くなってきました。
超高層階やビルに囲まれたお部屋などは電波状態をチェックしておいた方が良さそうです。
マンション共用部
エントランス、共用廊下、エレベーター、ゴミ置き場などの共用部はきれいでしょうか?
管理が行き届いているかどうかは快適な生活に大きく関わってきます。
建物構造・セキュリティ
セキュリティ状態はいかがでしょうか?
オートロックであることに加え、建物の外からお部屋の出入りが見えづらい構造のマンションは防犯上おすすめです。万が一帰宅途中に不審者に付けられても安心です。
周辺環境
駅から建物までの距離は問題ないでしょうか?また、通りは安全でしょうか?
人通りが少なく寂しい場所であったり、飲み屋街を通らなければならない道はできれば避けたいものです。無用なトラブルに巻き込まれないためにもしっかり確認しておきましょう。
お部屋に入ったときに感じる感覚
お部屋に入ったときに感じる感覚はどうでしょう?
新しさや古さに関係なく、お部屋に入った瞬間、居心地が悪いなと感じるお部屋もあります。逆に居心地が良いと感じるお部屋もあります。
最近は店舗にいながら内見できるVRなど便利になってきていますが、実際にお部屋内に入ったときに感じる感覚も大切にしてみてください。
2.譲れない条件と優先順位を考えてみる
チェックポイントはいかがでしたでしょうか?
ただ、すべての条件を網羅した物件に出会うことは難しいのが現実です。
チェックポイントを参考にしながら「譲れない条件」や「優先順位」を考えてみましょう。
基準を明確にすることで、お部屋探しがぐっと楽になり、迷いが少なくなるはずです。
私自身が賃貸のお部屋探しをしたときの譲れないポイントは対面キッチンでした。どんなに他の条件の良い物件があっても、そのポイントだけは外しませんでした。
理由は、対面キッチンが家事の負担を楽にしてくれるからです。仕事から帰ってきてキッチンに立っている時間は思いの外長く、キッチンにいながら家族と会話をしたり様子を見ながら作業ができることは重要なポイントでした。
結果として、間取りや広さなどは希望ではなかったものの、とても満足のいく物件に出会うことができました。
3.まとめ
お部屋探しはタイミングです。
同じお部屋は一つとしてありません。
お引っ越し後に後悔しないためにも、ぜひ「譲れない条件」と「優先順位」を明確にし、生活をイメージしながらお部屋探しをしてみてください。